2011年3月5日土曜日

生命保険の選び方

生命保険とは、文字通り死んだらいくらもらえるという金融商品だ。
昨年こどもができたことをきっかけに私も生命保険を購入することを検討し始めたが、当初はその数の多さに非常に困った。しかしあきらめず、いろんな生命保険の営業の方の話を伺ったり、インターネットで調べたり、各企業のパンフレットを見比べたりした結果、実はこれはそこまで難しい選択ではないことが分かった。もちろん、これが誰にとっても正解というものはなく、その人の考え方次第で最適な商品があるのだが、是非今回は私が何を選んだのか、どうしてそれを選んだのかを紹介したい。

まず、私が選んだのは、ソニー生命の掛け捨ての年金型生命保険だ。どういうものかというと、私が死んだら受取人の妻が、毎月15万円を彼女が60歳になるまでもらい続けるというものだ。そのお値段がとにかく安い。月2800円で年一括払いで32112円だ。

生命保険には大きく2種類ある。定期か終身か。簡単に言うと、掛け捨てか貯金込みかということだ。
まずはこのいずれかを選ぶ必要がある。私は生命保険会社の運用(どうせ基本は国債で運用)に任せるよりも、自分の老後資金は自分でしっかりと投資する仕組みを自分で作ることができると判断したので、定期保険を選択した。もし、自分で運用するのはちょっとできない、という方は終身保険を選択すればよいし、私のように自分で投資先を選んで老後資金を積み立てていきたいという方は定期保険を選べばよい。ちなみに終身保険を選ぶ場合は、生命保険会社によってその運用実績や実力が変わってくるため、ちゃんと何%で運用するつもりで設計されているのかを比較検討するという視点で選択するとよい。その数字は当然運用手数料が引かれているということも当然考慮に入れて。(ちなみに私はどうせ国債とかでしか運用しない保険の運用部門なんかには大事な資産を預けてたまるかというひねくれ根性もあり終身は選べなかった。)

では、私が選んだ定期保険は何を基準に選べばよいのだろうか?保険料の払い方と保険金の受け取り方、そして保険料額の安さ、保険会社のサポート体制の4点が判断軸だ。私が選んだ保険は、前出の通り、年1回一括払いで受け取り方は年金型、コストは月々に換算すると3000円以下で、私が死んだ時はソニー生命のコンサルタントが迅速に妻のサポートをしてくれるようになっている。

①払い方は、月々や半年に一回などから選べる。一括期間が長いほど当たり前だが、安い。もし死なない自信があるならば一括長い方を選択するとよい。

②受け取り方は、死んだときに一括でもらうか、月々でもらうか。一括よりも月々でもらう方が圧倒的にコストメリットがある。なぜならば、受け取れる総額が後者の方が低いからだ。図で考えるとわかるが、たとえば30歳時点で私が死んだとしたら一括の方は総額5400万円、月々も合計5400万円(月々15万円)もらえるとしよう。もしこれが、40歳の時に死んだら一括はやり5400万円のままだが、月々はもらえる年数が10年減るので、3600万円になる。じゃあ、一括の方がいいじゃんっていうことになるが、当然その分月々払わなければいけない保険料が高いのでそういうわけではない。要はその時点でどれだけ必要?って観点から選べばよい。通常は、年をとるとともに必要保障額はどんどん減っていくはずで、たとえば50歳になってこどもがほとんど独立しかけているときに死んだってそんなに保険金はいらない。つまり長方形よりも三角形の保障で十分と考え、私は、月々貰う方法を選択した。ついでに、毎月入ってきた方がいきなり大金が手に入ってしまうよりも、なんか毎月僕の分身がちゃんと働いて家族を支えてくれているようで嬉しい。

③コストは、何よりも大事な観点だ。安いに越したことはない。人生で3大支出の一つに生命保険があげられる。住宅、保険、車だ。住宅や車の選択にはあんなに時間をかけて検討するのに、生命保険の選択はあまりに安易に勧められたからという理由で、かつどんな保障かはあまり知らずに入ってしまうことがなんとおおいことか。これは、生命保険は他の2つと比べて実態のないサービスだから、かつ自分が死んだというネガティブなことが対象だからあまり目に見えずかつそむけたくなるような商品だからといわれている。

さて、安く抑えるコツは2点ある。ネットなどを通じて営業費用分の転嫁を抑えるのが1点。ネットで有名なのはライフネットだ。かなり同業からの評価も高いみたいだ。もうひとつは健康体や無喫煙による割引だ。これは、申し込みの時に実際に病院に行って健康診断や喫煙検査を受けて、それが通ったら大幅な割引が適用される。もちろん検査費用は保険会社もち。

④サポート体制は、実際どこまで差があるのかはあまりわからない。ただし、ネットや大手の生保レディが販売している商品はあまり強くないのではないかと思う。やはりそこまで一人ひとりの受取人との接点が低いからだ。そういう意味では、プルデンシャルやソニーなどのいわゆる従来の生保レディではなく、ライフプランコンサルタントを擁している生保の方が強そう。

以上の4点を感が見たうえで、私はソニー生命を選んだ。当初は私も副社長がBCGの先輩であることもあり、ライフネットで決まりだろうと考えていた。しかし、健康体割引を入れるとこちらの方が安いこと、受け取り方を年金型にしたかったこと、ライフプランナーの存在からソニー生命を選択した。結果、良い選択ができたと考えており、大満足だ。

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